今こそJALを利用するべき?それとも ANAへ乗り換えるべき?

国内外45路線を廃止、リゾート路線はホノルル便とグアム便に絞るなど、会社更生手続き中のJALの更生計画案が正式発表されましたが、どれもJALマイルをためている方々にとって厳しい内容です。そんな中で、JALからANAに乗り換えようかな…と考えるのは自然な発想。しかし、果たして今すぐに乗り換えてもいいものなのでしょうか?

路線の廃止などのせいで、定期的な搭乗でマイルをためることは難しくなるかもしれませんが、しかし、JALが存続する限りマイルは継続されます。それに現実として、乗り換えユーザーが増加したせいで、いまANAの特典航空券は以前よりももっと取りにくい状況になっています。

その一方、JALでは株主優待が廃止。もともと国際線自社便の数が多いので、乗り換えマイラーもあらわれた今、それだけJALの特典航空券は取りやすくなっています。また、忘れてはいけないのがディスカウントマイルの存在です。札幌~福岡間の国内線特典航空券の場合、ANAは1万8000マイルで交換できますが、 JALはディスカウントマイルとJALカード割引を利用すれば、1万1500マイルで航空券に交換できます。

さらに、JALマイルは海外のホテル代も支払えます。
個人で行く海外旅行の場合、航空券の次くらいに大きな出費となる宿泊代金ですが、ANAでは国内のANA系列ホテルしかマイルで支払うことができません。しかしJALは国外でも問題ありません。世界各地にあるJALホテルズで、マイルから交換した利用クーポンでホテル代を支払うことができます。

そしてJALは、パッケージツアーでマイルがためやすいことも特徴としてあげられます。JALカード・ツアープレミアム(年会費2100円)を利用すれば、通常は区間マイルの50~75%しか積算されない自社パッケージツアーや割引運賃などでも、JAL便利用時に100%マイルがたまります。JALカードでは、WAONへのクレジットカードチャージ時に100円=1マイルたまるキャンペーンも行っています(2011年3月31日まで)。またJALならJGC(JALグローバルクラブ)、ANAならSFC(ANAスーパーフライヤーズカード)という上位会員資格がありますが、この資格獲得への道もJALのほうが近いです。ANAでは年間5万ポイント獲得しなければいけませんが、JALは50回以上の搭乗があれば入会資格が獲得できます。

結論ですが、特典航空券は今でもANAよりJALのほうが安く交換でき、電子マネーチャージや上級会員制度でもJALのほうが上回っています。今までJALマイラーだった方々が今あっさりとANAに乗り換えてしまうのちょっと勿体ないかもしれません。とはいえJALも不安定なため、いつまでも同じ水準でマイル利用できるとは限りません。なのでサイトやJAL絡みのニュースを定期的に閲覧し、うまく見極めながら利用を続けていく必要があります。

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